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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第8章 お引越しとお宅訪問


3人がペコッと頭を下げると、回復した更紗と杏寿郎も頭を下げて挨拶を行う。

「俺は煉獄杏寿郎です。ご存知かもしれんが、鬼殺隊の炎柱を努めさせてもらっている。この度は招いて頂いた事、そして更紗の両親の件で尽力して頂いたこと、心から感謝しています」

「初めまして、月神更紗と申します。色々両親の事などでお世話になったと伺い、1度お会いしてご挨拶したいと思っておりました。その節も今日お招きいただいた事も、本当にありがとうございます」

2人の性格を表すような丁寧な挨拶に天元一家が笑顔で応えると、雛鶴が手拭いを手に1歩前に進み出て、2人にそれを手渡した。

「こちらで体を拭って、先にお風呂へどうぞ。お2人が到着される少し前にお湯を張ったので温まると思います」

ニッコリと何の躊躇いもなく風呂を勧める雛鶴に、2人は動揺し辞退を申し出るも、それは天元によって呆気なく却下された。

「いいから入れ。家に呼んどいて風邪引かせてたら世話ねぇだろ。さっさと2人で入ってこい!んで皆で飯食おうぜ!」

「「え?」」

『え??』

双方の時間が見事に止まった。

一方は、え?2人で入るの?
もう一方は、え?2人で入らないの?

と全く逆の意味でだが。
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