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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第8章 お引越しとお宅訪問


「そうですね、いきなり任務が入る事も多々ありますし……今日は恐らく私に任務は入らないと思いますが」

更紗は自分で治したとは言え本来は怪我をしておりあのままだと任務を続けて行う事は出来ない。
治癒の力があるからと言って任務に関して優遇はされないが無理をさせられることもないので、本人の言う通り今日は新たな任務が言い渡されることはないだろう。

「こちらも恐らく今日はないと思うが…… 更紗は怪我をしているだろ?無理して今日行く必要はないぞ?」

確かに傷を全て癒し、体力が完全に回復してからお邪魔した方が良いのだろう。
しかしそれでは本当にいつになるか分からなくなる。

杏寿郎はもちろん更紗が完全復活する頃には再び任務が入るだろうし、2人揃ってとなるとまた一段と難しくなる。

「私に関しましては傷を治せば大丈夫です。それよりも杏寿郎君のお体の方が心配です。昨夜はあまりお休みになられていないでしょう?」

杏寿郎は昨夜、任務を終えて近場の藤の花の家紋の家で休んでから家に帰る途中で鎹鴉からもたらされた更紗の状況を聞き、そこから1番近い藤の花の家紋の家で態勢を整えこの場へやって来たのだ。

……恐らくほとんど寝ていない。
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