• テキストサイズ

月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第8章 お引越しとお宅訪問


その後、食事処の店員や町を歩く人々、店を構える店主に聞き込みを行った結果、僅かながら鬼の情報が得られた。

「日が沈み、道を一緒に歩いていたはずの人が忽然と姿を消す……か。港町だから夜は人通りが少なくなるけど、町自体が狭くはないから手分けして探すしか無さそうね」

「そうですね。では、先に見つけた方が要救助者がいた場合に即救助、そしてその場所を知らせる意味も込めて、鬼へ技を放つというのは如何でしょう?」

2人は町を歩きながら作戦会議を行う。
日は沈んでいるが今のところは何も異変はなく静かなものだ。
棗の言う通り、港町で人々の動き出す時間が早いためか、人通りがどんどん少なくなっていく。

「うん、それがよさそうだね。二手に別れる前に……私は風の呼吸を使うのだけど、見た事ある?」

更紗は即座に首を左右に振る。
鍛錬で杏寿郎の炎、天元の音、最終選別の際に比較的使用者の多い水、黄色い髪の子の雷は見た事はあるが、実弥と面識があるとはいえ見たことがない。

「炎と同じく攻撃に特化した呼吸と言う知識だけで、実際に拝見した事はありません。何か連携する上で注意はございますか?」
/ 1883ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp