第6章 柱合会議とお食事会
お館様も言っていた通り、現状柱の戦闘力、状況判断能力、知識等、様々なものが更紗は到底及ばない。
だがそれを限りなく自分達に近付け、更なる高みへと導くのか柱達の責務でもある。
それに耐えうる精神力、体力を持ち合わせている者を導かない手はないのだ。
「鬼殺隊が結成されて以来、更紗のような存在は初めてゆえ、どんな事も手探り状態だ。鬼殺隊にとって陰の部分もあるが、それを遥かに超える陽の部分を持ち合わせている。これら全てを踏まえた上で、更紗を鬼殺隊剣士として認めて貰えるとありがたい!」
自分の選んでいる道は間違っていないとその佇まいから溢れ出ている。
強制も乞い願う事もしない。
人それぞれ、生きてきた環境、今までで培ってきた常識は違って当たり前なのだと理解しているから。
「私はまだまだ弱いですが、皆さんを失望させるような事は絶対にしません!体力や忍耐力には自信があります!」
杏寿郎から更紗に視線が移され、更紗は冷や汗をかき頭の中は盛大に混乱している。
だが伝えたい言葉を出さなくてはと、必死に声を絞り出す。