第6章 柱合会議とお食事会
辿り着いた食事処は蜜璃の言っていた通り、通常の食事もさる事ながら大盛りの種類が豊富で各々好きな物を注文した。
「俺は鮭大根で!」
と誰よりもいち早く注文した義勇に皆は驚いていたが、その義勇の早さの理由を知るのはもう少しあとのこと。
ちなみに席順は更紗を起点として左側に杏寿郎、無一郎。右側に蜜璃、小芭内。
正面にしのぶ、その右側が実弥に行冥。左側に天元に義勇となっている。
「で、煉獄が話しておきたいことって何だ?姫さんの事か?」
自らの意思でこの場に同行した者ならば、誰しも気になっていたことだろう。
「そうだ。胡蝶から説明のあった通り、更紗の体は外傷を除いて常に回復され、万全の状態が保たれている。つまり……」
「鬼に、それこそ腕1本でも喰われりゃァ……まずそうだな」
杏寿郎は頷いて更紗に心配げな表情を向けながら続ける。
「あぁ、太陽の光を克服するかもしれん。考えたくもないがそうなったとして、鬼が更紗の1部を喰ってその力を顕現させた場合、鬼舞辻無惨はその鬼を喰って、更にこの少女を血眼になって探すだろう」
「え??でも更紗ちゃんはもう鬼殺隊の仲間よね?!まさか辞めさせるなんて言いませんよね?!」
蜜璃は、そんなのは嫌だと言うように隣に座る更紗の手をギュッと握りしめている。