第6章 柱合会議とお食事会
「この子にとって研究が苦しいものであってはいけない。この子は鬼殺隊にとって将来、必ず大きな光になる。柱である君たちには力では到底及ばないけれど、他の剣士たち同様、更紗は更紗の持てる力全てを使って鬼殺隊を支えようとしてくれているから、仲良くしてあげてほしいんだ。そして任務の先々で、更紗の力の情報を探ってもらいたい。例えどんな些細な事でも、集まれば大きなものになると思う」
お館様が言葉を切り柱全員に1度目を配らせると、まるで示し合わせたかのように全員が一斉に「御意」と返事をした。
「少し長くなってしまったね。1度休憩を挟んでから柱合会議を始めようか。一刻後、柱の皆にはここに集まってもらいたい」
それに皆が返事をすると、お館様は最後に更紗へ向き直る。
「今日はありがとう、更紗。決して焦って無理はしないように」
「こちらこそ、貴重なお時間をありがとうございました。お館様もお体ご自愛くださいませ」
そうしてお館様はニコリと笑うと、入ってきた入り口から幼子に連れられて部屋を後にした。
柱合準会議はこうして終わりを迎えた。