第6章 柱合会議とお食事会
「御意」
そうしてしのぶは以前に更紗と杏寿郎に話した内容をそのまま話す。
この内容を知っているのはお館様をはじめ、更紗と杏寿郎、しのぶと文献を見つけた天元のみである。
聞き終わった柱達の表情は一様に沈痛な面持ちとなった。
それは内容を知っている更紗を除く3人も同じだ。
「これらの事を念頭に置き、検査と診断、本人や煉獄さんの同意のもと、研究にも手をかしていただいています」
以上です、と1度頭を下げてお館様を見つめ直す。
「ありがとう、しのぶ。こうした事情から君たち柱のみに知っていてもらいたいんだ。研究、と言うのも、どうやら先程の粒子は光と言った触れられない物ではなく霧のようなもので、現状だと短期間ではあるけれど、その効力を維持したまま保管出来ることから、しのぶに長期間保管出来ないか、などを確かめてもらっている」
鬼は日輪刀で頸を斬り落とさない限り死なない。
例え臓器が潰れようと腕がもげようとも、強い鬼ほどすぐに再生してしまう。
それほど超速再生は出来なくとも、もし更紗の力を持ち運ぶ事が出来るならば鬼との闘いの負担は、剣士達から随分と軽減されるはずだ。