第6章 柱合会議とお食事会
杏寿郎、天元、しのぶから笑顔を向けてもらい、更紗はようやく緊張が解されたように笑顔になる。
そして先程話をした実弥、煉獄家へ更紗に会いに来た蜜璃が小芭内の手を引っ張ってそれぞれ更紗の隣りへ座る。
「兄貴みたいな奴に土下座すんのはおかしぃだろ」
「え?!いつのまにそんなに仲良くなったの?!いいなぁ、ね!伊黒さん!」
「あ……あぁ。よく分からんが甘露寺がそう言うならそうなのか?」
すでに前方を柱に囲まれた更紗は笑顔であるが、内心緊張しており背中を冷や汗が伝う。
そんな中、他の3人もつられるように更紗の後ろへ移動するが……
なぜか義勇が歩く時にテチテチと、可愛らしい効果音が更紗の脳内に響くような感じがした。
(テチテチ!!無表情ですが……なんだか可愛らしい方なのでしょうか?)
そうしてなぜか更紗は柱に周りを囲まれ、真ん中に座るという驚きの状況が出来上がってしまった。
(童遊びでこんな感じのを前に本で読みました……)
まさしくその通り、かごめかごめ状態だ。
全員が威圧していない事は理解出来ているが、やはり威圧感が半端なく更紗の額に汗がじんわりと浮かんでくる。
だが、このまま黙っている訳にもいかず、口を開きかけた時、天からの助けが入った。