第6章 柱合会議とお食事会
その光景を見た天元は更に不満の声をもらす。
「おい!煉獄!あれはいいのかよ?!不死川が姫さんの頭の上に手置いてんぞ!」
その言葉に杏寿郎は二人を見やるが、納得したように大きく頷いた。
「不死川からは不埒な考えやからかうような雰囲気はない!会話の内容からも、兄弟愛のようなものだと察するので問題ない!」
杏寿郎の結論に、もちろん天元はぎゃあぎゃあと文句を言っているが、2人は杏寿郎があの状態でも2人の会話が聞こえていたことに驚いている。
「あー……なんか愛されてんな。それより稀血の件だが、煉獄からはどこまで聞いてんだァ?」
フフッと更紗は幸せそうに笑いながらも、不死川の言葉にきちんと答える。
「鬼に好まれる血の人間で、その血肉は他の人間を食べるより遥かに鬼の力となるものだと聞いています。ただ鬼は太陽と同様に藤の花が苦手で、その匂いを身にまとっていると近寄ってこないとも教えていただきました」
「十分だな。日輪刀を差して任務に行く時は匂いをつけてたら意味ねぇが、1人や一般人と一緒に夜に外を歩く時は藤の花の匂いがする物を持ってた方がいい……って言っても、煉獄が夜に外をお前を歩かせる訳ねぇわな」