第6章 柱合会議とお食事会
お館様のお屋敷でもある本部へ到着すると、待機室のような部屋があり、そこへ例の幼子に案内された。
広い和室には既に1人の男性が腰を下ろしていた。
今日ここに居るということは、きっと柱なのだろう。
「不死川ではないか!久しいな、元気にしていたか?!」
杏寿郎の大きな声に驚く素振りもなく、ゆっくりとこちらを振り返る。
顔にも隊服の隙間から覗く肌にも傷が多くあり、鬼殺隊柱の過酷さが伺えた。
目元もつり上がっていて一見すると怖そうである。
「煉獄かァ。お前も相変わらず元気そうだな。んで、その隣りの女がお前の継子で許嫁かァ?」
鋭い視線を杏寿郎から更紗へうつし、じっと見つめる。
杏寿郎は大きく頷き、更紗の背に手を当て1歩前に出させると約束通り紹介を始めた。
「うむ!宇髄の鎹鴉から聞いていると思うが、この少女が月神更紗。俺の継子で許嫁だ!先日最終選別を突破して鬼殺隊に入隊した!」
それに続いて更紗は深くお辞儀をしてから改めて自己紹介をする。
「不死川様、改めまして月神更紗と申します。まだ癸ですが、杏寿郎さんの継子として恥ずかしくないよう頑張りますので、よろしくお願いします」