第6章 柱合会議とお食事会
「早くご両親に会わせてやれるよう、俺も尽力するから待っていてくれ」
そう言って手に持っていた手ぬぐいをパサリと更紗の頭に被せ、こちらを向いている華奢な肩に腕を回し耳元に顔を寄せる。
「俺は君がそばに居るだけで、鼓動が速くなり抑えが効かなくなる。どうすれば収まるだろうか?」
いつもの如く更紗の顔は薄紅色に染まり、杏寿郎はクスクスと笑った。
だが前のように震えてはいないので、どこまでなら耐えられるのか試してみたくなってしまう。
「なぁ更紗、どう思う?」
「ど、ど、どうと言われましても……」
「教えてくれ」
初心な反応が余計に杏寿郎の気持ちを昂らせ、更紗の顔だけではなく、赤くなった細い首に唇を落とす。
「ひゃっ……んっ」
そのまま舌を這わせるとピクッと身体が跳ね、艶めかしい声が漏れる。
そして力が抜けたように杏寿郎の胸に体を預け、まるで気持ちを落ち着かせるように深呼吸を落とす。
「可愛い声を出してくれるな、もっと聞きたくなってしまう」
「そんな……私は……だって杏寿郎さんが……」
小さな声で反論しようとしている更紗の体をほんの少し離し、首元から鎖骨へと唇を這わせ、そこで強く肌を吸う。