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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第5章 色変わりの刀と初任務


「ご丁寧な挨拶いたみいります。私は鉄穴森鋼蔵と申します。これから更紗さんの担当刀鍛冶となりますので、どうぞよろしくお願いします」

一通り挨拶を終えると、杏寿郎は鉄穴森を居間へと案内した。

そこにはキチンと座る千寿郎と天元の姿があった。
しかも千寿郎に関しては茶まで用意する有能ぶりだ。

「音柱様に炎柱様の弟君ではありませんか。良いですね、貴方の周りには人で溢れています。それでは早速、日輪刀をお持ちいただきましょう」

そう言って鉄穴森は畳の上に風呂敷に包まれた長い木箱をコトリと丁寧に置く。
風呂敷を解き蓋を開けると、銀色の三日月型の鍔に白の柄、柘榴石色の柄頭と目釘と鯉口、白色の鞘に収まった息を呑むほど綺麗な日輪刀だった。

「これは見事だな」

思わず杏寿郎の口から感嘆の声が漏れた。
その言葉に嬉しそうに鉄穴森は答える。

「私の渾身のひと振りです。お名前とご本人様の特徴を聞いておりましたので、それに合わせてお作りしました。ささ、更紗さん、早速鞘から抜いてその手にお持ちください」

鉄穴森に促され、杏寿郎の顔を見ると心配ないと言うように頷いたので、更紗は日輪刀を持ち上げ鞘から刀を抜き取る。
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