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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


「更紗、俺は君を弟子として、これからは継子としても大切に思っている。だが、一人の女性として更紗を愛している。これからどんな事があっても君を守る。今までより更に鍛錬をして、君が俺を誰に紹介しても恥ずかしくない男になる。だから、これから先の更紗の人生を、俺と共に歩んでもらえないだろうか?」

珍しく不安げに揺れる杏寿郎の炎のような瞳に、思わず吸い込まれそうになるも、このまま意識を飛ばすわけにはいかないので更紗はグッと奥歯を噛み締める。

「こんな偶然、あるものなのですね。私も師範として杏寿郎さんを大切に思っています。ですが、一人の男性として私は杏寿郎さんをお慕いしております。私は炎柱である杏寿郎さんを支える為、共に鍛錬に励みます。杏寿郎さんが誰に紹介しても恥ずかしくない女性に……頑張ってなりますので、私こそこれからの杏寿郎さんの人生を、私と共に歩んでいただきたいです」

更紗の思いもよらない返答に杏寿郎は固まってしまった。
不安げに更紗に目を覗きこまれ、ようやく息をすることを思い出し、大きく息を吸い込む。

「それは……本気で言っているのか?」
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