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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


「すみません、本当は1人だと心細くて……もう、大丈夫です!日が昇るまで、よろしくお願いします!」

涙を拭いた更紗に炭治郎は優しく笑いかける。

「実は俺も1人だと心細かったんだ。大丈夫、2人ならこの夜も乗り越えられる!あと一刻くらいだ、頑張ろう!」

炭治郎に励まされ、背を預け鬼に備える。
それから何体か鬼は出てきたが、それまでかなりの数を倒してきたので2人で倒す分には問題のない数だった。




そうしてようやく長い長い夜が明け、残り2日となった。
炭治郎は笑顔で自分の寝床に帰っていくと、更紗は食べられなかった3回分の食事を腹に入れた。

初日に炭治郎の治癒をしてから故意に治癒はしていないので、おそらく命が削られていることはない。
腹が満たされた事を確認すると、小さな切り傷を治していく。

「そう言えば炭治郎さんは傷があまりありませんでした。凄いなぁ……」

それに比べ……と自分の袴を見る。
せっかく杏寿郎が見繕ってくれた袴は鬼に裂かれたり、木に引っ掛けたりして所々破れてしまっている。

「杏寿郎さん、早くお会いしたいです。寂しくて辛いです」

そう呟いて更紗は深い眠りに落ちていった。
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