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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


ようやく目的地に辿り着いた頃には、既に数え切れないほどの鬼を倒し、朝日が昇っていた。

「ようやく朝です……これだけ倒してもまだ鬼はいるのでしょうか??……考えるのは後にして、今は食事を取らなくては。そろそろお腹の中が空っぽになってしまいそうです」

更紗は煉獄家が用意してくれた保存食を7日分に丁寧にわけ、それを更に5つに分ける。

それでも1食分は十分な量がある。

それを平らげて鬼に見つからないように風呂敷に何重にも包んで木の洞に隠す。
今いる場所は木が疎らにしか生えておらず、太陽が移動しても陰ることはない。

「今のうちに睡眠を……山の天気は変わりやすいと言いますし」

こうして更紗の長い一日は終わりを迎える。
だが、更紗は気付いていない。
日が経つごとに受験者が1人、また1人と鬼に喰われ数が減っていく危険性を。
元々受験生より多く鬼がこの山にいる。
柱ほどの力があれば1人で全滅させる事も可能だろうが、ここにいるのは剣士の卵達だ。

そんな受験生の数が減るという事は、自分が狙われる回数が多くなるのだ。
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