第4章 鍛錬と最終選別
玄関の前、庭の池の付近、井戸の近くと様々な場所に罠を張り巡らせて、杏寿郎がその前を通るのを待ち伏せる。
そうしていると鍛錬を終えた杏寿郎が井戸の前に近付いてくる。
そして足に罠が引っ掛かり、石が杏寿郎の頬を目掛けて飛んでいくが……軽々と避けてしまった。
だが、杏寿郎は信じられないものを見る目で、飛んできて地面に落ちている石を見ている。
「思ったより石がデカイのだが?!」
どうやら罠にはある程度は警戒をしていたようで、軽々と避けていたが思ったより殺傷能力の高い仕掛けに顔を青くした。
(宇髄天元!!更紗に恐ろしい事を吹き込むな!それと鍛錬でこれ程まで危険な事をさせるな!!)
やはり怒りは仕掛た更紗ではなく、天元に向かうのだから天元は可哀想である。
気を取り直して井戸から水を汲み取り、顔を洗い昼餉の為に玄関へと恐る恐る近づいて行く。
すると出るわ出るわ罠の仕掛け。
転ばせようとするのはまだ可愛いもので、転ばずに足を踏み出すとそこにも罠が仕掛けられており、どこから調達したのかクナイまで飛んでくる。