第4章 鍛錬と最終選別
天元がいきなり泊まることとなったので、3人は慌てて山を降り帰路へ着くも……
「本当にすみません!手足が動かなくて……」
途中で更紗の足が技の発動で限界を迎えへたりこんでしまった。
「あれだけ技を出したんだ、今まで踏ん張っていた事を誇るといい!」
そんなこんなで更紗は杏寿郎に抱き抱えられたまま、3人はようやく煉獄家に到着した。
「お帰りなさいませ……って更紗さん大丈夫ですか?!しかも宇髄様までどうしてこちらに?!えっと僕はどこから手を出せば……」
もう千寿郎は目の前で繰り広げられている状況に、すっかり目を回していた。
「千寿郎、落ち着きなさい。まずは今日、宇髄がこの家に泊まることになった。だから千寿郎は夕餉の準備を続けてくれると助かる」
コクンと素直に頷くが、更紗が心配な千寿郎はそちらに目を配らせる。
「千寿郎さん、私は疲労で足が動かないだけなので大丈夫です。まだお腹も空っぽでは無いので休めばすぐに戻りますよ」
「そんな訳で、ちぃっと大変かもしんねぇが、俺様の分も派手に飯の準備頼むわ!」
杏寿郎だけでなく2人にそう言われ、千寿郎は大きく頷いて台所へ向かっていった。