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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


「今から更紗に弐ノ型 昇り炎天を見せる。それを見て更紗が発動出来るのならば、木刀に切り替えて打ち合いをしてもらおうと思うが……宇髄は打ち合い以外の鍛錬を手伝うとの話だったな?」

以前、鍛錬に付き合う条件として打ち合い以外と天元は言っていた。
それを曲げてまで付き合わせるのも悪いと思い、杏寿郎は天元に確認を取っているのだ。
だが、天元は右肩に乗せている武器を杏寿郎に向け、不敵な笑顔で答える。

「違うな!俺は煉獄の弟子が俺と打ち合って俺の癖がうつっちゃいけねぇって思ったから、あの時に打ち合い以外って派手に言っただけだ!今の姫さんを見りゃあ、どうやっても煉獄色から染め変えれねぇって嫌でも気付く!いつでもかかって来い!姫さんが音を上げるまで付き合ってやる!」

その言葉に杏寿郎は顔を真っ赤にして視線を逸らす。

「え、何?こんな事で照れてんのかよ!どんだけ真っ直ぐなん」

「ああーー!もう大丈夫だ!更紗、今から弐ノ型を見せる。見た通りにやってみるんだ!1度で出来なくとも何度でも教えてやるから失敗を恐れる必要は無い!」

必死に天元の言葉を遮る杏寿郎に思わず笑いが込み上げてくるが、これ以上からかう事をして時間を無駄にしてはならないと、腹の中で笑うだけに留めた。
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