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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第26章 月と太陽


「遅くなっちゃいましたが、ようやくお墓参りに赴けますね。鬼殺隊の隊士の方々のお墓と……お義母さまのお墓参り。でも、本当に私もご一緒してよろしいのですか?ご家族水入らずでお話ししたいこともあるのでは?」

あと1つ、杏寿郎の母親のお墓参り。
今まで鍛錬や任務に追われ2人揃った状態で纏まった時間が取れず、一緒にお参りに行けずじまいだった。

杏寿郎は命日にどうにか時間を作って行っていたようだが、更紗は初めてである。
しかも今日は槇寿郎と千寿郎も一緒に行くので、共にと言ってもらってもどうしても遠慮してしまう。

「桐島少女にもようやくきちんと挨拶が出来るな。母上の墓参りは結婚のご挨拶も兼ねているので君がいないと意味がないだろう?母上も更紗の顔を見たいだろうし……何より更紗が共に行かなければ父上や千寿郎が寂しがる!特に父上が!」

父上……
きっと更紗が墓地の入口で待機しようものなら、厳しい顔を装いながらひっそり眉を下げるのだろう。

「棗姉ちゃんには沢山助けていただいたので、しっかりお礼をしなくてはいけません!お義父さま……フフッ、それならお邪魔させて頂きます。お義母さまには杏寿郎君を必ず幸せにします、私は既に杏寿郎君に幸せにしていただいています……とお伝えしなくてはです」
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