第26章 月と太陽
最後の柱合会議が終わって数日後、更紗と杏寿郎に新たな別れが訪れた。
「ついに今日出発か!少し寂しくなるな。だがこれからはいつでも会えるので、好きな時に遊びに来てくれ!」
「はい!長い間、お世話になりました!煉獄さんと更紗には何てお礼を言ったらいいか……色んなことがあったけど、ここで過ごさせてもらえてすごく楽しかったです!」
杏寿郎の継子たち……元継子たちである炭治郎、善逸、伊之助。
そして無事に人間に戻れた禰豆子が炭治郎の生家に帰る日がやってきたのだ。
元々荷物が少なかったので4人は少しの荷物を抱え、2人から門の前でお見送りをうけているところである。
「皆さん……どうすればいいか分からないくらい寂しいです。また顔を見せに来てくださいね!ご飯一緒に食べに行ったり、お出掛けも一緒に……していただけると嬉しいです」
「もちろんだよ!更紗ちゃんや煉獄さんとあんまりお話し出来てないから、今度ゆっくりお話ししてほしいな。お料理も教えて欲しい!」
可愛い禰豆子の可愛いお願いに加え、キュッと控えめに手を握ってくれるものだから、更紗の涙は遥か彼方へ吹き飛び思わず抱き着きにいってしまった。
「私のお料理でよければいつでも!また会える日を楽しみにしています」