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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第24章 凄惨と合流


自分たちから意識が削がれた一瞬。
それぞれが足元に散らばる紙を拾い上げて更紗と同じく額へ貼り付けた。

今までは数人がパラパラと姿を消していたのがこの場の全員……鬼舞辻ただ1人を残して姿を消した。

それでもその姿が見えているように更紗へ向かって触手は迫り続け、捌ききれるはずもないそれは全身に容赦なく襲いかかってくる。
あまりの速度に柱たちの足をもっても更紗には届かず、皆の悲壮に満ちた表情が更紗の視界一杯に広がった。

(死にたくない!また杏寿郎君との約束を破るなんてヤダ!赫刀でどうにか)

そんな想いも行動も嘲笑うかのように、残酷にも眼前に鋭い触手を突き付けられ絶望が更紗を覆った瞬間、鋭いものは何かに削ぎ落とされたかのように地面へと叩き付けられていた。

「諦めんな!あんだけ人助けてんのにお前が死んだら意味ねぇだろ!」

「遅くなってごめんね!俺たちも闘うから……もう少し頑張って!」

間一髪救ってくれたのは杏寿郎の元で共に鍛錬に励み成長していった伊之助と善逸だった。
その背中は頼もしく心強く、更紗の胸の内を奮い立たせてくれる。
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