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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第22章 開戦と分断


一方、未だに無傷で本拠地内の鬼を着実に殲滅していた更紗と杏寿郎たちも、待ち望んでいた神久夜と要と合流を果たした。

「要!上弦の鬼や鬼舞辻の情報は入ったか?!若しくは他の柱の現在地を知りたいのだが!」

食い気味の杏寿郎に怯むことなく、要は2人の前でバサバサと羽を動かしながら質問に答える。

「ジョウゲンノオニ、キブツジハ、マダドコニイルカツカメテイナイ!ホカノハシラハ……チカクニイルノハ、カゼバシラトカスミバシラダ!」

風柱と霞柱と言えば実弥と無一郎である。
要の報告を元に推測すると、恐らく他の柱たちも鬼舞辻無惨を探しつつ、先に上弦の鬼を倒すべく雑魚鬼を殲滅しているところだろう。

「実弥さんや無一郎さんとも合流はしたいですが……しのぶさんの居場所はどこでしょう?ここから遠いですか?」

「イエ、それほど遠クハアリマセン。蟲柱様の元へご案内致しマショウカ?」

思わぬ神久夜の吉報に2人は顔を見合わせて頷き合った。

「案内してくれ!そして可能ならば、他の柱もそれぞれ合流出来るよう計らってもらえないか?個々で動くには危険すぎるからな!」

無茶にも思える杏寿郎の願いは、意外にもすんなりと受け入れられた。

「マカセロ!オマエタチハナニモシンパイセズ、ムシバシラトゴウリュウシタマエ!」

何となく偉そうに感じる要の言葉に頷き、2人は神久夜に導かれてしのぶの元へと移動を開始した。
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