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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第21章 秘密と葛藤


「はい!それでもカナヲさんが困った時は、私でよければいつでもお話しを聞きますし、お力添えもさせていただくので遠慮なく仰ってください!もちろんこのお話はここだけの秘密にします!」

「うん!とりあえず1週間試してみる!どうしても無理なら、また相談させてね?」

更紗にもようやくいつも通りの笑顔が戻ったように、とんでもない案を受け入れたカナヲにも花のような可愛らしい笑顔が戻り、そのあまりの可愛さに更紗は軽くめまいを覚えた。

「もちろんです!あぁ……カナヲさんの可愛らしさをずっと愛でていたいですが……お互いスッキリしたところで!カナヲさん、柱同士の手合わせを一緒に見学に行きませんか?柱同士の手合わせ、小規模自然災害みたいで感動しますよ!」

すっかり笑顔と共に調子も取り戻した更紗は、頬を赤らめるカナヲに手を差し出し、一緒に行こうと誘った。
その手をカナヲは迷うなく取ったが、2人で手を繋いで歩きながらフッと思いついたことを口に出す。

「柱同士の手合わせが小規模自然災害なら、柱になった更紗ちゃんが師範と手合わせしても小規模自然災害になるんじゃない?」

「……末席の私には木枯らしが精々です」

少し自信をなくしながらも、更紗は今日の天気のように晴れやかな気持ちで杏寿郎としのぶの元へと足を動かした。
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