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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第21章 秘密と葛藤


それは更紗も十分理解しているので、なんのことを言っているのかすぐに分かった。

「研究で力を使うことですよね?それはもちろん全力で取り組みますが、それは柱の方も稽古という形で執り行っているので当たり前の事かと……」

「更紗のものと俺たちの稽古は訳が違う。稽古は命の危険が全くない。しかし君の力を研究に使うということは、最悪命に関わるんだ。実際に目に見えていなくとも、更紗は命を懸けて隊士たちを守るために行動している。警邏と似通っていると思わないか?」

更紗は力を使うことに慣れているので忘れがちだが、更紗も命を懸けていることに変わりないのだ。
本人が負担に思っていないので実感しにくいのだろうが……

「そうそう、姫さんは重く考え過ぎだ!そもそも、こういう事態が想定されることも分かった上で、柱たちは姫さんを柱として認めたんだぜ?全員命張ってんのは一緒なんだ、気負い過ぎんなよ!」

「そう……なのですか?力を使うのは呼吸するのと同じ感覚なので、あまり実感が湧かない……本当に研究だけでいいのかな?……うーん、あ!もしお困りでしたら食事の用意などでしたらお易い御用ですよ!いつでも駆け付けますので、いつでも呼んでください!」
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