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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


行冥が特殊な日輪刀を持って道場へ戻ってくると、更紗は日輪刀を真っ直ぐ前に構え呼吸を整えているところだった。

特徴的な赫い瞳は瞼に閉ざされており色は確認出来ないが、隊服から僅かに覗く首筋や頬には鮮やかな炎を模した痣がくっきりと浮かび上がっており、赫刀へ変化させる準備が完了しつつあることを如実に物語っている。

そのまま数十秒経過した頃、閉ざされていた瞼が開きいつもより色の薄くなった瞳が行冥の姿を映した。

「お待たせ致しました。悲鳴嶼様、私はいつでも大丈夫ですので……日輪刀の準備をお願いします」

次に更紗の瞳に映ったのは行冥の手に握られた、長い鎖の両端に斧のようなものと棘のついた鉄球が繋がれているものだった。
想像より遥かに特殊な日輪刀だったのでそれが日輪刀だと理解するまで少し時間を要したが、行冥の縦寸や体格に適したものだと納得出来ると意外にもすんなり受け入れられた。

「こちらも準備は出来ている。月神の手にした赫刀を私に見せてくれ」

「恐縮ですが、お相手願います!」

数日前、杏寿郎からもたらしてもらった感覚を思い出しながら、更紗は自分より遥かに格上の行冥へと挑んでいった。
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