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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


眼前で繰り広げられるのは本当に稽古かと疑いたくなるほど熾烈なものだった。

自分が入ることは叶わない全く異次元の打ち合いで、次々と技が炸裂している。
上から技を放たれると下から技で受け流し、広範囲攻撃には広範囲攻撃や動きを止めるために一撃を横から入れていたり……

全てが洗練されており、炎や風の残影が絡まり合って空へと舞い上がっていく。
ほぼ互角に見えるが、やはり痣を発現させている杏寿郎に分があるのか少しずつ実弥を押していく。

(そう言えばどうして私は改めて痣が出てきたのでしょうか?確か初めに発現したのは、合戦で天元君と試合をした時でしたよね。その前に何か誘発されるような出来事ありましたっけ……?合戦前と言えば花街での任務……もしかして炭治郎さんが影響してる?)

目前に迫り寄ってきた炎の残影に手を伸ばし、儚く消えていく様や2人の動きを見届けながら考えを巡らせ続ける。

「炭治郎さんが痣を発現させてから、私の痣が正式に浮かび上がってきました。それに続くように杏寿郎君や無一郎さんの痣……ヒノカミ神楽は日の呼吸、始まりの呼吸でしたよね。始まりの呼吸の剣士が痣を発現させることが呼び水となって、他の剣士に痣を浮かび上がらせるのかも!」
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