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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第19章 音柱と美しき鬼


改良計画が一段落した頃を見計らい、これも前々からあったらいいなというものを提案してみた。

「その注射器に栄養剤を入れることは可能ですか?闘いの最中、食べ物を口に入れることは出来ないので、それも血液中に直接入れられれば栄養剤が切れない限りずっと治癒を施せると思うのですが」

長い改良計画の後に喉を茶で潤していた2人の動きが止まり、真剣な表情で更紗を見つめる。

その表情でなんとなく止められるのではと冷や汗が伝う。

「栄養剤を入れることはもちろん可能です。ただ栄養剤がすぐに力に還元されるかは別の話になります。こればかりはぶっつけ本番というわけにはいきませんし……更紗ちゃんの命に関わるので煉獄さんへの説明および彼からの了承が必要でしょうね」

「仮に還元されたとしても、治癒を行う際にある程度効果範囲を絞れなくては、必要以上に力が流出してしまいます。それではいくら栄養剤があったとしても追い付かないのではないですか?」

最もな意見に更紗は頭の中で今言われたことを整理する。
つまり
・栄養剤を血中に入れてすぐに還元されるのかをどこかで試すこと。
・多くの負傷者が目の前にいる時、その場の全員を1度に治癒を施す際の範囲指定。
そして最後の難関、これら2つを杏寿郎に説明して了承を貰わなくてはいけない。
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