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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第18章 閑話休題


「あんな華奢な子が……杏寿郎君相手に渡り合うだなんて。どうなっているんだ」

瞳をキラキラさせて2人を見守る紗那を信じられないものを見る目で見つめながら、涼平は誰にともなくボソリと呟いた。

体格は闘いにおいて戦況に大きく響いてくる。
単純に試合をするだけならば、華奢で杏寿郎よりも背の低い更紗は圧倒的不利で勝てる見込みは限りなく無に等しい。
それが痣を発現させ、不思議な技を使うことで体格的不利をものともせずに渡り合っていれば、紗那のような肝の座った人間以外は驚愕するのが当然である。

「あれは身体能力が人間より高い鬼に対抗するために編み出され、その使用者が自分の体に合ったものへと変化させていった呼吸を駆使した技。姫さんは炎の呼吸も使えますが、体に合っているのは自ら編み出した紫炎の呼吸です。派手で綺麗で、姫さんらしい技だろ?」

「紫炎の呼吸って言うのね!確かに綺麗だわ!でも少し寂しいかな……親が見ていなくても子供は勝手に成長しちゃうんだから……あの、皆さんから見てもあの子は強いのでしょうか?贔屓目を抜きにして教えてください」

目の前で激しい攻防を繰り広げる2人から視線を元炎柱、その息子、元音柱へと移す。
3人はその問いに対して大きく頷いた。
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