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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第18章 閑話休題


「そ、今から!煉獄の旦那が言ってた通り姫さんを鬼殺隊に置いておく判断を両親が下したのは奇跡に近いもんだ。その判断の結果を見せるのは悪くないと思うぜ?戦場に行かせたくねぇって心境は変わらないかもしれないが、判断材料の1つにはなるんじゃねぇか?」

そう言って両親の方へ提案を受けるか確認するために視線を動かすと、2人はしばらく考えた後、頷きあってこの場の全員に頭を下げた。

「お願いします。僕たちは娘がどれ程の実力を持って戦場へ赴こうとしているのか知りたいです。万が一、素人目で見ても役不足と感じたなら……その時は何がなんでも連れ帰ります。しかしそうでなかった場合……背中を押してやる判断材料になるかもしれませんので」

そう言われてしまえば更紗も断る選択肢はなくなる。
特に真っ先に動揺して自分を連れ帰ろうとした涼平が、背中を押す判断材料になり得ると言ったのだ。
後は実力を見てもらい、誠心誠意自分の想いを伝えるだけだ。

「お義父さま、千寿郎君、私にお時間をいただけませんか?お2人にも私や杏寿郎君の今の実力を見届けてもらいたいです……無駄な時間には絶対いたしません!」

真剣な眼差しを更紗に向けられ今度はこちらの2人が顔を見合せたが、考える時間などなくすぐに頷いて返した。
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