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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第17章 歪みと嘘


「血鬼術は雷、爆風……それに怪音波だ。怪音波に関しては君が継続的に治癒を展開してこそ耐えられるものだったが、していなければ体が弾け飛ぶぞ!」

……恐ろしい。
咄嗟に展開したから良かったものの、生身のまま飛び込んでいたら陽を拝む事は出来なかった。

「弾けっ……?!」

自分の体が弾け飛ぶ所を想像し身震いしている間も鬼の攻撃は永遠と続いており、足の速さに自信のない更紗にとって雷が1番厄介だった。

無尽蔵に動けるといえど糧がなくなってしまえば一般剣士より体力があるくらいなので、治癒も考えて使わなければ木偶の坊となってしまう。
そうなる前に長時間鬼の動きを止められれば、杏寿郎の負担も減らせて体力の回復も可能となる。

怪音波を避け爆風による圧死を避け、幾つもある龍の頭を斬り落としては追われ……雷に打たれて更紗は閃いた。

「あの連なってる太鼓を破壊すればいいのでは?!太鼓を叩いて……ってもう!どうして蛇の口から蛇の頭が出てくるの?!あれ、蛇って口から子供を産むの……?」

目の前の非現実的な現象に思考を乱されそうになるのを頭を振って脳内を切り替え、少し離れた場所で赫い刃を振るう杏寿郎を視界に映す。
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