第4章 鍛錬と最終選別
「なるほどねぇ……ま、お前の言うことも一理あるわな!」
思いの外すんなりと納得された事に杏寿郎は驚き、元々大きな目をさらに大きく見開いた。
「宇髄、悪い物でも食ったのか?!」
失礼な発言を真剣に言うものだから笑えない。
「食ってねぇよ!俺は毎食可愛い3人の嫁の飯しか食ってねぇ!!てか、煉獄、あんま余裕こいてると知らねぇぞ」
余裕をこいているつもりは杏寿郎は全くない。
むしろここ数日は毎日必死だ。
「余裕をこいてるつもりはないが!なんの事だ?!」
「あぁ、もう!お前マジで派手に声でけぇな!分かんねぇのかよ。この世の中に男はお前だけじゃねぇ!俺は可愛い嫁達がいるから手を出さねぇが、あんだけ派手にベッピンだったら、他の男が放って置かねぇって言ってんだよ!」
「更紗はそんなホイホイ男について行くような女ではない!」
「どこからそんな自信湧いてくんだよ?!そんだけ自信あるなら、さっさと告っちまえよ!」
「それとこれとは話が別だ!!」
「どこが別なんだよ?!」
不毛で果てしなくしょうもないやり取りに互いに辟易し、どちらからともなく終わらせた。
「もう戻ろう、更紗と千寿郎が待っている」
「あぁ、そだな」