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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第4章 鍛錬と最終選別


朝のそんなこんなを杏寿郎が千寿郎に話してやると、それはそれは千寿郎も嬉しそうにしていた。

3人が朝から幸せいっぱいな雰囲気を撒き散らしながら、食事処へとたどり着く。
各々が好きな物を頼み運ばれてくるのを待っていると、杏寿郎が驚くくらいの珍客が暖簾を潜って店へ入ってきた。

「煉獄、その美人さんが噂の月神更紗か?」

「グッ……ゲホッゲホッ!!宇髄?!なぜここに?!」

杏寿郎が茶をむせ返すほど驚いた人物は、背が杏寿郎よりも遥かに高く街を歩けば多くの女子が振り返るほど顔の整った人物。

「あの、杏寿郎さん、こちらの方は??」

「彼は柱の1人、音柱 宇髄天元だ」

「おぉ!邪魔するぜ!」

そんな杏寿郎の紹介にニカッと笑顔で、空席であった更紗の隣りにドカッと腰を下ろした。
そして指で更紗の顎を軽く掴み、グイッと自分の顔へと向かせる。

「派手な髪と目の色じゃねぇか!いいな!派手で!うちの嫁たちには負けるけどな!」

更紗は上手く状況が飲み込めず、

「はぁ」

としか返事が出来ずにいる。

「宇髄、更紗が困っている。やめてやれ」
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