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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第16章 柱と温泉


提案自体継子にとって厳しいものだが、戦闘中に他の柱から横槍を入れられないだけまだマシだ。
しかも継子以外は望めば柱は技を使用しないと確約をもらっている。
人数も調整してもらえるなら人数的不利は考えなくてすむが……

「その提案を受けるか皆さんと相談しますが……ここで師範の鈴を全員で奪いにいくとどうなりますか?」

更紗の言葉に全員が木刀を握り締めて臨戦態勢を整えると、杏寿郎は変わらず手を上げたまま溌剌とした笑顔で答える。

「相変わらず戦闘においては容赦がないな!だが俺の鈴は簡単に奪わせないし、その対策はこちらもとらせてもらっている」

その場の全員から高い木の上に止まっている鎹鴉へと視線を巡らせる。
つまり杏寿郎に襲いかかった時点で鴉から柱全員にその事が伝えられ、この場へなだれ込んでくる寸法だろう。

「どうする?ここで柱に囲まれて一網打尽にされるか、僅かだが勝利する可能性のある提案を受け入れるか」

相談するまでもない。
全員木刀を下ろして提案をのむ意思を示した。
それを確認すると、更紗は胸元にある鈴を握りしめて杏寿郎へ向き直った。

「提案を受け入れます。必ず金の鈴を1つでも奪ってみせますから」

こうして鈴取り合戦第2幕の開催が決定した。
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