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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第16章 柱と温泉


雑務から柱と同程度の力を付けるという難易度が遥かに高い目標へ変更されたが、相変わらずやる気は満ちているようで瞳の光は落ちていない。

「あぁ!任せておけ!竈門少年と黄色い少年と猪頭少年も階級が上がると思われるので、彼らは甲まで引っ張り上げねばならんな!俺も継子に負けぬくらい鍛錬を重ね、痣の発現に備えなければ」

「痣の発現に備えるならば炭治郎さんと一緒に蝶屋敷へ赴きませんか?炭治郎さんには抑制剤を飲んでいただきましたが試薬品ですので心配です。それに造血薬もいただきたいですし……念の為抑制剤も」

もしもの時のためにと持たせてもらっていた抑制剤は炭治郎に使った。
杏寿郎としのぶの見解では今のところ痣が発現する可能性があるのは柱とその継子たちである。
カナヲはしのぶの継子なので抑制剤が必要な時にないということはないが、杏寿郎の継子たちはそうもいかない。
なくなれば随時補給しておかなければ、痣が発現した時に投薬する事が出来なくなってしまう。

「もちろんだ。これから早速蝶屋敷へ向かおう。竈門少年たちを起こしに行きたいが……その前に」

杏寿郎が立ち上がって廊下に続く障子を勢いよく開くと、冷や汗を流しながら片手に湯呑みを持った天元が部屋の前に座っていた。
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