• テキストサイズ

キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第74章 な ん て ね


「でももう1人じゃないんだから、俺のためにも自分のことを大切にしてくれ」


実弥にまっすぐな目でそう言われて、私は反射的に頷いてしまった。


【私元気なの実弥のためになる?】

「なるなる、なるから毎日元気でいろ。」

【元気】

「あっ待て、嘘つくなよ。嘘ついたら怒るからな。元気じゃない時は元気じゃないって言え。それも俺のためだ。」

【むずかちい 】

「むずかちくない!!!」


………

私の打ち間違いにつられて実弥も言い間違えた。
しかも本人がそれに気づいていないと言うのがまた面白い。ダンっと机を叩いて力説してる姿が最高に面白い。


【頑張ります】

「死ぬ気でやれ」


それ私に生きてて欲しいの?死んで欲しいの??


【じゃあ 今元気ない】

「寝ろ」

【他に言う事ないのか】


なんだコイツ。
そこは大丈夫か〜とかどうしたんだ〜とかそういう事言うんじゃないの!?


「あ?寝るのがいいだろ」

【実弥に相談しても相談した気にならない】

「何でこんな時だけ文字打つの早いんだよ」


実弥はちょっとシュンとしたみたいだった。落ち込んだらしい。言い過ぎたか。
が、こんなことで負けてはこの男の幼馴染兼妻はつとまらない。


【だってそういうところムカつくし】

「………ああ、そうかい」


私の抗議に実弥は青筋を立てた。


「じゃあ具合悪くても全部自分でどうにかするんだな!?」

【今までそうしてた 言われなくても 全部自分でやります、できます、さようなら】

「……っ!!!!!」


私はプイッとそっぽを向いた。


「おい、こっち向け…!!!」


ツーン、と実弥の言葉を無視。


「…俺とは話もしないってか……!!!!!」


ふるふる震える彼にそろそろ頃合いか、と思ってベーっと舌を出す。

当然実弥は烈火の如く怒った。


「お前なあああああああああ!!!!!」

【怒ったらイケメンが台無しだよ(嘘)】

「ッ調子乗んなよ…!!!」

【乗ってまちぇん】


実弥が怒鳴るも、私は文字を打ち込むだけなので至って冷静だ。

ここまでくると実弥の対応が面白くてクスクス笑ってしまった。
/ 1161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp