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キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第71章 何したらいいの?


「って言うことがあって」

「ふん」

「あっこら」


日曜日に出勤してしまうことになった実弥が帰ってきた後に、優鈴との電話のことを話したらこれだ。


「ねえ〜ちゃんと話聞いてよ。」

「うるせぇ知らねェ」

「そんなこと言わないで〜」


うるうると涙を浮かべて上目遣い。
…これで落ちない実弥はいない!!!


「ね?」

「……で?優鈴がやれって言うことだけをすんのか?お前は?」

「そう言うんじゃなくて…なんか様子がおかしいなあって。実弥ならどうする?」

「うるせえ馬鹿野郎!!!って言ってしまいだァ。」


あれ、今更だけど実弥って破壊的に相談役に向いていないのでは???
……まじで何の参考にもならない。


「そうじゃなくてさ〜!!」

「へえへえ。わーったわーった。」


とりつくしまもないとはこのことだ…。


「ねえーー!!」

「うるせえ!!!話しかけてくんな!!!」


がつんと実弥が怒鳴り、私は固まった。
……う。


「ううぅ〜〜〜」

「あ、いや」

「うううううううう〜〜〜」


流石にぶっつんときてしまった。


「実弥なんて大っ嫌いだぁ〜!!!!!」

「っ待て!!」


私はそのままの勢いで家の扉を開けて外に。

……は出られずに実弥に担がれて家出失敗。


「離せ離せ〜!!」

「いっ、いたっ、いてえよ!!」


ポカポカと殴る。痛いところを狙っているのでかなり痛いだろう。


「ごめん、ごめんって」

「うう〜…」


私はだらんと力を手放す。実弥は大人しくなった私を寝室のベッドに寝かせた。


「悪い、俺が余裕なかった。最悪な奴だな、俺。ごめん。だから外に行こうとするのだけはやめろ。もう夜だし外は真っ暗だ。な?」

「……」


むすっと頬を膨らませる。


「チューしてくれないと許さない」

「……」


実弥は無言になった。

フハハハハハ。実弥はハグは好きだがチューが嫌いなのはわかっているんだ。つまりこれで彼は完璧に困っ


「むっ」

「もう寝ろ」


………え、してくれたんだけど。


「えっ待ってそれ反則!!無理無理無理!!やり直し!!そんな一瞬のやつで許さないんだから!!」


私はギャアギャア騒いで枕を投げた。実弥はそれを顔面で受け止め、真っ赤な顔でもうやらねェ!と叫んで寝室から出て行った。
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