第65章 相性最悪
次の日はお互いの家で過ごそうと言うことになっていたので今日は実弥に会わない。というか不死川家は朝からお出かけしたみたいなので、まず会うことはないだろう。
私はぐっすり寝たのでめちゃくちゃ体調が良かった。
朝ごはんをおばあちゃんと一緒に作り、寝坊してきたおじいちゃんと一緒に皿を並べた。
朝ごはんを食べるとき、まったりとした時間が流れた。
「、お腹の子の調子はどうなんだ?不死川さんは初孫だってお喜びですごく楽しみにしていたぞ。」
「まあ!ひ孫を楽しみしてたのはおじいさんなのに。」
「別に…」
二人の掛け合いが面白くて思わず笑ってしまった。
「健康に育ってるみたい。お腹も見るからに膨らんでるし、大きな赤ちゃんなんじゃないかって先生が言ってた。」
「性別はわかったの?」
「ほぼ女の子だって。」
「へぇ…。きっと可愛い子ね。」
「二人に似て美人かもな。」
……私たちに似て、か。
どうだろう。実弥に似てたら…実弥が女の子になった感じ?寝起きの目つきが人を殺せそうなほど怖い感じ???
まあどんな子にせよ楽しみだ。
「えへえへへ、美人だって。」
お腹を撫でると、まるで返事をするみたいにポコポコと動いた。
『美しくなくてもいい』
『想いを』
『願いを』
『どうか未来へ』
『______________繋げて』