第3章 鬼殺隊と鬼
鬼殺隊の中でも鬼を直接狩るのは剣士で、背中に『滅』の文字が入った黒の詰襟の隊服を着込み、腰には日輪刀という唯一鬼を殺せる刀を差している。
彼等は命懸けで人喰い鬼を狩り、怪我を負っては此処に運び込まれて来る。
剣士である彼等は身体を鍛えて並みの人間よりも遥かに強いけど、人外の力を持った鬼にはそれでも及ばず戦闘で亡くなる事さえ珍しくないのだとか。
私の怪我も列車事故が原因ではなく、本当は鬼に因るものらしい。
それも只の鬼ではなく、上弦という鬼の中でも特に強い、出会った者の殆どが死んでしまう様な天災レベルの鬼。
煉獄さんと炭治郎君曰く、私はその鬼と戦って追い払うのに一役買ったとか何とか。
うっそだー・・・冗談だよね?
真顔でそんな話をされても全く信じられませんよ。
何ならこの細腕を見て御覧なさい。
あ、嘘ですごめんなさい。
そこそこ肉付いてます。