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loop-ループ-いつか辿り着く世界【鬼滅の刃】

第2章 代償


無限列車での任務から十日が過ぎた。
比較的軽症だった善逸と伊之助は、既に各々単独任務へと出ていた。
炭治郎と杏寿郎は漸く蝶屋敷の主から絶対安静が解かれ、炭治郎は明日から機能回復訓練に入り、杏寿郎は自分の屋敷へ帰る事となった。


「煉獄さん、その左目はもう治らないんですか?」
「うむ!いくら呼吸を極めても流石にこればかりはどうにもならんな!」

縁側に二人は並んで座り、ポツリポツリと会話をしながら庭を眺める。
相変わらずどこを見ているのか分からない杏寿郎とは視線が合わず、炭治郎は眉を下げて苦笑した。

「・・・でも、あんなに酷かった怪我がもう殆ど完治だなんて、やっぱり煉獄さんは凄いなぁ」
「君も重傷だったではないか、竈門少年!この短期間で完治とは十分凄いぞ!」
「そう、でしょうか・・・」
「ああ!君は君に出来る精一杯をしている!胸を張れ!」
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