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Honeymoon

第6章 二夜…裏腹な私と彼


だってずっと弱い所を触られてる。
しかも、弄る指を増やされて。

「ココも腫れてくんの知ってるか」

「中の方、ですか? …い、え」

「へえ、あんなに俺のに押し付けて来たのに」

そう言いながらぐ、と軽く押してくる。

「そ…んな事、してないです」

「してた。 締めながらあんな事されたらもたねーって。 大体旭はどこもエロ過ぎ」

「だからそうなのは遥さ、あ」

二本の指で触れられるそれが段々と強くなってきて。
交互に内膜をこする。

「…ん、ズル、い」

私を追い詰めてきてる、と分かった。
もう一方は指先で叩くように。
もう少しでまた、以前に押し上げられたのと同じ。

「今更」

だけど今回はそれに縋る。
今の状況は余りにも面映ゆい、というか恥ずかしい。
当ててた人差し指の付け根をきゅ、と噛んだ。
まだ、彼に見られてると思う。
調子が狂いっぱなしだ。

「んぁッ…ぁあ…も、もう私」

「ん、分かる」

今私が見詰められながら達した時に流した涙は生理的なものだった。

シーツの隙間から抜かれた彼の指先が光っている。
脱力して壁際のクッションに少しもたれた。

私の頭の上に手を伸ばし、遥さんがベッドサイドから避妊具を取り出す。

「…………」

「何だ?」

私の視線に気付いたのか彼が目を上げて怪訝そうな表情をした。

「何でも……ないです」

いつもはちゃんとするのかな。
こないだは忘れてた、とか?
だけどそしたらあれ、薬は必要無かったの…かな。


そんな事を考えていたら遥さんが少し性急な様子で壁の私の両側に手をついてきた。



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