第4章 一夜…恐れと嗜虐
「そんなんじゃ終わんねえぞ。もっとしっかり咥えろ」
男が鷲掴みにした胸を持ち上げ私の体を起こした。
打ちながら片手をお腹の下の方に下ろす。
隠れている陰核ごと乱暴に恥骨を強くこすってくる。
「ん、ぅぐッ!」
何度か指で探り秘肉を擦りあげて見付けたようだ。
無理矢理に露わにされたそこにやすりをかけられたみたいだった。
膝ががくがくと戦慄き視界がブレて赤く滲む。
やがて、ぐうっと質量を増してきたそれが限界を迎えようとしている予感がした。
苦しいけど、でもそれよりも彼は避妊をしていなかったと思う。
「んぐぅッ!」
体を捻って避けようとする仕草で彼の方も察したみたいだった。
「出されるのが嫌なのか」
そしてふるふると振っていた腰を捕まえた男が私の体の別の部分に興味を示した。
「それじゃ、ここはどうだ…さっきみたいに泣きながら悦ぶんじゃないか」
前に置いていた手を後ろに滑らす。
その指先にお尻の凹みを軽く撫でられ激しく抵抗した。
「ん、ん!」
くっとそこを押してほんの少しの指の欠片を埋める。
それだけの刺激でも耐えられなかった。
自由に動けない体と発せない言葉の代わりに必死で彼の腕に爪を立てた。
そんな私にくくくと笑って指を外す。
そして挿入が浅くなっていた膣口をこじ開け激しい抽送を再開させた。
お腹の奥を絶えず突かれ叩かれ、乾いてきた粘膜が引き攣る。
「ん、…っ」
「今日は中ではイかないから安心しろ」
今日…は?
何でもいい。
早く終わって欲しかった。
先程与えられたのは一方的な快楽。
だけど今は耐え難い痛みしかない。