第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
ケ「ホテルニテ人ガ…消エテイル!!」
要「ココカラ東ノ中心街、オ館様ノオ名前ヲフロントヘ伝エテ下サイ。」
「…えっ?杏寿郎さんと合同任務なの?しのぶちゃんは?」
ケ「胡蝶様ハ……ハ………、」
要「胡蝶様ハ 昨夜カラ別ノ任務ニ向カワレテイマス。未ダ鬼ヲ見ツケラレテイナイ為 帰ッテコラレナイトノ事デス。痛イ、突カナイデ下サイ。」
「ケンタ!先輩を突いちゃだめでしょ!」
桜は格子戸を開けると 上手く仕事をこなせず要に八つ当たりする自身の鴉を叱り、腕に乗せた。
杏「旅館の次はホテルか。人目があるのならユキの体で入るのは無理があるな。」
そう心配そうな言葉を出しつつも鬼殺隊士の顔付きになった杏寿郎を見て桜は確信する。
「やります。潜入捜査ですね。」
その会話を聞いて心配そうな表情を浮かべた千寿郎を槇寿郎が呼ぶ。
槇「心配するな。あいつは……、」
槇「……あいつは…、歴代の炎柱の中でも別格だ。独学で炎柱になった男など初代を除けば一人だけだろう…。上弦は元々 柱三人と匹敵する力を持つと言われている。一昨日は運が悪かっただけだ。他の鬼など足元にも及ばない。」
千「…はい。」