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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第27章 仲直りとお買い物





「千寿郎くんのご飯はどれもこれも美味しいのですが、お粥も絶品なんですよ!体調を崩したときに食べる手料理ってとても心が温かくなりませんか?あのお粥を出されたら絶対にすぐ元気になっちゃいます!」



奥「分かりますわ。心細くなってしまうからなのかしら…ご飯も言葉も普段より沁みてしまうのよね。でも絶対にうちの人は作ろうと思いもしないわ。具のないお粥でも…、いえ、ただ作ろうとする気持ちだけでも元気が湧きますのに。」




そう言って深くため息をつく奥さんを桜は鏡越しに見つめる。




「ですが、火事を起こされるよりは良いかもしれませんね…!」




その言葉に同意した奥さんと桜が笑い合っていた時、店の方から杏寿郎が声を掛けた。




杏「桜!向かいに君に似合いそうな髪飾りの店があるぞ!終わったら二人で見に行きたいのだが、付き合ってもらえるだろうか!!」




その言葉に桜は心底嬉しそうな笑みを浮かべる。




「ふふ、もちろん行きたいです!向かいなら私も迷うことなく行けるので先に見ててもらっても構わないですよ。杏寿郎さん、退屈でしょう?」




そう言うと杏寿郎は明るい声で返事をして店を出ていった。


桜が愛おしそうな表情で店の方向を暫く見つめた後 鏡に視線を戻すと、奥さんが微笑ましそうに にこにことしていたので桜は途端に真っ赤になった。



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