第23章 ※愛し方
そう言われて眉尻を下げながらまた瞼を開けると、ふと目に入る杏寿郎の昂り。
それを見た時 桜は自身の尻にツーッと何かが伝う感覚を覚え、更にその下の布団が既に濡れに濡れている事に気が付いた。
「……ッッ!!!!!」
途端に桜は青くなる。
その反応が甘いものではないと気が付き、杏寿郎も触れていた手をそっと離した。
そんな杏寿郎の下で桜は掛け布団を手探りで探すと自身の上に引き寄せ 顔も隠してしまう。
杏「…桜?どうした。」
桜は震えながら少し黙った後小さな声を出した。
「ご、ごめんなさい………私…、そ、………粗相を…。」
それを聞くとバサッと杏寿郎は掛け布団を剥ぎ取る。
羞恥から顔を真っ赤にし、生理的ではない大粒の涙を流す桜に杏寿郎は微笑みながら優しく口付けをした。
杏「気にするな。」