• テキストサイズ

ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第17章 覚悟と誠意、新しい関係



杏寿郎は桜が自分を受け入れた事に目を大きくする。

だがすぐに桜の顔を見てそれが何を意味するのかを悟った。



杏(…俺の意思に応えようと頑張ってくれているのか。)



そう思うと愛おしさが溢れ、杏寿郎は桜の頬を優しく愛でるように撫でた。



杏(脈がない訳では無い。桜の覚悟が出来るまで、俺は俺に出来る事を誠意を持って続ければ良い話だ。)




そう思うと杏寿郎は思考を切り替え、明日に備えて寝る為にパッと顔を離す。


そして桜を横抱きにし、布団に優しく下ろすと自身も入りバサッと掛け布団を被った。



「…っ!…あ、の……さすがに…この話の後で同じ布団で寝るのは……、」



その言葉を遮るように杏寿郎は桜の頭を撫でる。



杏「許可も取らず口付けてすまなかった。決して襲ったりはしない。ここで寝てくれないか。」



相変わらずストレートな言葉に燃えるような瞳。

桜は暫くその綺麗な瞳を見つめていたが、やがて視線を落とすと小さく頷いた。



(この状況で下心が全くない目になれる杏寿郎さんってすごい…切り替えの速さ…経験を積めば身につくかなあ……。)



桜の力が抜けたのを確認してから、杏寿郎は優しく抱き寄せる。




一方桜はぽかぽかとした心地の中、目を閉じた。



(……早く応えられるようになりたい…この行為も、いつか恋人として…………。)



その未来を願うように桜は再び杏寿郎の背に手を回した。




/ 2679ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp