第95章 続々と
そうして杏寿郎は自身も参加出来る幼稚園の催しにて桜に下心を持って話し掛けてきていた男を紹介してもらった。
紹介されたその男は杏寿郎の笑みと殺気にあてられるとすぐに冷や汗を流し、同時に桜は近付いてはならない女性であったのだと痛感するはめになったのだった。
この様な事から嫉妬に駆られる事が増えた杏寿郎は、『桜を1番に女性として愛しているのは俺だ』と教えるかの様に今まで以上に直接的で甘い言葉を伴う愛し方を毎夜続けた。
そしてそれは璃火が1歳になった事により、避妊を伴わない行為となっていた。
それを続けた結果 2人は年明けに最後の子を授かり、そして桜は35歳、杏寿郎は41歳となっていた。
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杏「俺と君は子を作る才があるようだな。いつも あっと言う間に出来てしまう。」
7年近くも前からお世話になっているクリニックの先生は『本当に6人作ったのか』とでも言うように目を丸くさせていた。
最後の子供は男の子であり、名は『杏寿郎の様な立派な人間になって欲しい』という桜の希望から "杏" と縁がある "桃" の字を入れた "桃寿郎" となった。
そして性別が判った直後、炭治郎とカナヲから連絡が届き 2人の第2子である "炭彦" が桃寿郎と同い年になる事が判明したのだった。