第74章 ※力加減

「ぅ、あうッ」


杏「いつまで経っても君は愛らしい反応をするな。」




中途半端にスーツを着ている杏寿郎はそう言って笑いながら腰を激しく重く打ち付け続けた。











杏「いきなり抱いてすまなかった…出すぞ…っ！！」


「あ、ぅ……っ」




杏寿郎は桜の肩に顔を埋めて出している間は顔を隠し、何度も出し切るように体をビクッビクッと揺らすと深く息を吐いてから体を離した。


そして謝るような優しいキスをする。




杏「帰ってきて早々すまない。シャワーも浴びなければならないな。湯を張るが一緒に入るか。シャワーだけで済ませたのだろう？」


「……ん………………。」




とろんとした顔の桜は分かっているのかいないのか、杏寿郎をぼんやりと見つめながらそう言った。


それを見て杏寿郎は桜を労るように撫でる。




杏「無理をさせたな。水を持ってくる、待っていてくれ。」




そう言って桜の服の乱れを直し、掛け布団をきちんと被せてから寝室を出ていくとすぐに水を持って戻ってきた。


桜はコップを差し出されるとただただ薄く口を開く。