第57章 ※聞き分けとお返し

桜は下着を身に着けていたが、それは濡れに濡れてしまっていた為に却って杏寿郎の欲を煽った。




杏「……このままでは冷えるだろう。腰を浮かせてくれ。」




桜は体調の心配をする優しい言葉を聞くと素直に頷き震える腰を浮かせた。


杏寿郎はスルッと下着を脱がせると改めて桜の姿を見下ろす。


桜は辛そうに眉を寄せている。




(…杏寿郎くんが側にいるから…中が疼いて集中できない…。)

「杏寿郎くん、もう、いい…？」


杏「……まだしっかりと見ていない。続けてくれ。」




恥と共に杏寿郎の視線を受けてなんとも言えないぞくぞくとした感覚を抱きながら 蕩けて判断力が鈍った桜はそれに従った。


桜が素直に従った事に驚きつつ杏寿郎は桜の足を持ち上げる。

そして優しく開かせた。



両腕の間で豊かな胸は苦しそうに寄り、下着をぐっしょりと濡らした蜜壺からは未だに杏寿郎だけを求める蜜が溢れてきている。


その焦がれ具合いを見て杏寿郎は喉をこくりと鳴らした。




杏「君は一人の時あまり中は触らないのか。」




桜は自身がどれだけ端ない格好をしているのか自覚も出来ていないまま目を瞑って頷いた。




「中は………ほしくなっちゃうから…。」


杏「…そうか。」




"何が" 欲しくなるのかを察すると杏寿郎は愛おしそうに桜を見つめ、まだ浴衣の掛かっている胸元に手を伸ばした。

そして浴衣の中に手を差し込むとやわやわと揉んだ。