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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第57章 ※聞き分けとお返し



桜は風呂で楽しそうな杏寿郎に相変わらず翻弄され、逆上せ気味になりながら風呂を出た。

そして離れの寝室に入ると杏寿郎が空気を変える。




杏「さて、昼の会話を覚えているか。俺は女性と距離を取っていると言ったにも関わらず、君は不死川の下の名を口にしたな。『実弥さんがいるから別にいい』と。」


「それは…杏寿郎くんが『嫉妬させる事をやめられる自信がない』って言ったからそう言い返しただけだよ。変な風に切り取らないで。」




腕を組んで仁王立ちし 圧のある瞳を向ける杏寿郎に桜も負けじと食らいついた。




杏「それについては申し訳なく思っている。だが言い方と相手が悪い。俺を杏寿郎さんと呼ぶのなら下の名は呼ばない約束だろう。それに彼は駄目だと何回も言っている。君は…、」




杏寿郎は組んでいた腕を解くと桜に歩み寄り、既に敷いてあった布団に半ば強引に押し倒す。




杏「……君は俺の妻だろう。男に関しては俺の言うことを聞くんだ。」


「な……そんな、んっ」




杏寿郎は桜の反抗的な言葉を封じるように口付けると 閉じている口に親指を捩じ込み、ぬるりと舌を入れた。


そして桜の抵抗する腕の力が弱まるまで舌を絡めてから顔を離す。




杏「桜、俺は聞き分けの良い子が好きだ。桜は良い子だろう。もう一度言うぞ、男に関しては俺の言うことを聞くんだ。」


(実弥さんはそんな警戒する人じゃ…、)




そう思いながらも杏寿郎の射抜くような瞳に桜はどんどん心を乱されていく。




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