第55章 遊郭に巣食う鬼

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「私を信仰してください！信仰さえして頂ければ力を使えます！傷を治せます！！」

(私が言ってる事、なかなか怪しいけど皆信じてくれる…よかった……。)




桜は『私は天元様の為に出来る事を用意しに行きます！』と言う雛鶴と別れ、鬼の居ない屋内に入るとフードを外して人々に顔を晒しながら治療をして回っていた。




男「神様…！彼女を……っ！！」

「はい！！」



(やっぱり意識が無い人は治せなかったけど、それでもだいぶ救えた…。次の建物を回ったら私も皆の元へ行かないと……！！)




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ユ『炭治郎の妹……、優しい鬼だと聞いたが…………、』




ユキが髭を下げて見つめる先で禰豆子はうつ伏せに倒れている堕姫を燃やし、踏みつけにしていた。


しかし人が犠牲になっている訳ではなかった為、ユキもただ見守ることしか出来ない。



禰豆子は笑いながら何度も踏みつけた後 堕姫の横腹を蹴って体を飛ばし、建物を破壊した。




ユ『……っ！！そちらに行って戦っては駄目だ…！！』




ユキは人が戦闘に巻き込まれる事を心配したが、あろう事か禰豆子は自らが人に向かって牙を向いた。


それを見たユキの血の気が引いた次の瞬間、炭治郎が後ろから禰豆子を止める。